2023年最初の為替相場状況は下降トレンドでスタートか？

2023年の為替相場はトレンド相場でスタートか？どの程度大きなトレンドになるかを判断しよう

2023年の為替相場は新しいトレンドが発生していて、
クロス円とドルストレートの相場の両方でトレンドが見られます。

2022年の為替相場は急激な円安相場が発達していましたが、
昨年に行われた、日銀の為替介入をきっかけに円安が弱まり、
徐々に円高方向に価格が動き始めています。

今のところ、ドル円を中心とした多くのクロス円のチャートが
右肩下がりになっていて、円高相場が発達していると
判断することができる相場状況に変化しました。

その一方で、ユーロドルなどのドルストレートの銘柄は
上昇傾向になっている銘柄が多いため、
ドル安相場になっていると考えることができます。

そのため、現在の為替相場はドル安・円高相場と推測することができて、
これは、日米の金利差が縮まってきたことが要因の1つといえるでしょう。
2022年の急激な円安相場は日米の金利差が広がったことで引き起こされたので、
今後しばらくは日米の金利差がどうなるかを注目していきましょう。

今回は、クロス円の4つの銘柄のチャートをもとに、
今後のクロス円の銘柄の相場がどうなるかを考えてみたいと思います。

今後もクロス円の下降トレンドは発達し続けるのか？

これは、ドル円・カナダドル円・ユーロ円・ポンド円の4時間足チャートです。

4つのチャートの共通点としては、
上がったり下がったりを繰り返しながらも
少しずつ価格が減少していることがチャートから読み取ることができます。
特に、高値を更新していないことや
移動平均線がデッドクロスを起こしていることからも
下降傾向の特徴のあるチャートだと推測することができるでしょう。

今後、本格的な下降トレンドになるためには、
明確に直近の安値を更新し続けることが必要です。

そのために、移動平均線が右肩下がりの状態を維持しながら、
ローソク足が移動平均線付近で上げ止まることができるかどうかを
注意しながら分析していきましょう。

もし、ローソク足が移動平均線を超えて上昇してきた場合は、
大きなトレンドになりづらいのではないかと
考えなければならない状況になるかもしれません。

安値のサポートラインの力と
移動平均線の抵抗ラインの力のバランスを見て、
どちらの力が強いのかをチャートから読み取りましょう。

力の均衡が崩れた時に発生する価格の流れに合わせて
取引できるようにしっかり準備していきたいですね。