移動平均線はテクニカル分析の王様
テクニカル分析がとても重要になってきます。
僕が普段使っている、トレードツールである、
Trading Viewもテクニカル分析をする上で
とても役に立つ機能がたくさんあります。
移動平均線は、テクニカル分析の王様と
呼ばれるほど多くの人が使っているテクニカル指標です。
今回は、この移動平均線は
どのような性質があり、
どのように分析をしていけばいいのか
考えていきましょう。
移動平均線の本質は短い周期の変化を取り除くこと
テクニカル分析は、
チャートと呼ばれる価格の時間変化を表しているグラフ上に
様々な補助線を引くことで
今後、価格がどのように変化していくのかを分析するものです。
そのため、テクニカル分析は別名、チャート分析とも言います。
その時に使われる補助線の中の1つに移動平均線があります。
つまり、移動平均線はチャート上に引く補助線なんです。
どのような性質を持つ補助線なのかというと・・・
- 価格の平均値を結んだ線。
- 平均を取った期間よりも短い周期の価格の変化を取り除く。
- トレンドがあるときに機能し、トレンドの方向を示す。
- もみ合い相場ではほとんど役に立たない。
- ゴールデンクロスとデッドクロスが取引のチャンス
- MACDというテクニカル指標と相性が良い。
- 単純移動平均線・指数平滑移動平均線などの種類がある。
このような性質を持っている補助線になります。
移動平均線は、自由に変更することのできるパラメーターに、
平均を取る期間があります。
その平均を取る期間を5にすれば、ローソク足5本分
平均を取る期間を100にすれば、ローソク足100本分の
平均値を結んだ線を引くことができます。
詳しくは、次回以降の記事で紹介しますが、
平均を取る期間が短いほど、移動平均線の線がローソク足に近くなり、
その期間を長くするほど、移動平均線がローソク足から徐々に離れた所に
描かれるようになります。
この性質から、移動平均線を使うときのパラメーターは
次のような目的に応じて、パラメーターを変えることが重要です。
- ローソク足そのものの変化を線で結んで滑らかにしたい。
- 直近のトレンドの変化を分析したい。
- 中長期のトレンドの変化を分析したい。
1番のローソク足そのものの変化を分析したいときは、
パラメーターを1~5程度の小さな値を選択することがポイントです。
ローソク足から離れてしまうと、ローソク足の変化を線で結んで滑らかにしたものとは
言えなくなってしまうからです。
2番の直近のトレンドを分析する場合は、
パラメーターを20~50程度の数値を使うと良いでしょう。
このくらいの数値の場合は線がローソク足から程よく離れた所に
線が描かれるので、直近の分析に適しています。
3番の中長期のトレンドを分析したい場合は、
パラメーターを100~200、場合によっては
それ以上の大きな数値を使って分析することになります。
どのくらいの数値を使うのかは、分析したい期間によって変えていきます。
パラメーターの数値は、分析したいトレンドの期間が長いほど、
平均する期間を長くすることで分析したい期間の分析ができます。
最近は、Trading Viewなどのツールでは、
同時に複数の移動平均線を表示することができるので、
複数の期間の分析を1つの画面で行うことができますよ。