「トレンド相場の数」はデイトレードとスイングトレードの大きな違いの1つ
スキャルピング・デイトレード・スイングトレード
の3つに分けられます。
スキャルピングとデイトレード(デイトレ)は
必ず、24時間以内に取引を終了するという大きな特徴があります。
そのため、24時間以内の中でトレンド相場とレンジ相場が
形成されることになるので、大きなトレンドができにくいです。
一方、スイングトレードの特徴は24時間(1日)よりも
長いトレードをすることが基本です。
そのため、大きい値幅(Pips)を持つ、
大きなトレンドが発生しやすくなります。
スキャルピングやデイトレードは
1分足から15分足くらいの非常に短い時間軸で取引を行うので、
スキャルピングやデイトレードでどのくらいトレンドができるのか?
を調べるには、1分足・5分足・15分足などのチャートを見ればOKです。
逆にスイングトレードは4時間足や日足などを使ってトレードをしているので、
スイングトレードのトレンドの発生しやすさを見るには、
4時間足や日足のトレンドの数を数えることで調べることができます。
この後は、スキャルピング・デイトレ・スイングトレードの
トレンドの特徴をまとめるので、見てみましょう。
同じ時刻の5分足チャートと4時間足チャートを比較しよう!
FXの相場は7~8割程度がレンジ相場で
トレンド相場は2~3割程度しかないとよく言われます。
実は、これは、スキャルピングやデイトレードをしている方に当てはまる話で
「スイングトレードをしている人には当てはまらない」という事実があります。
つまり、トレンド相場を探すのはスイングトレードで使用する、
4時間足や日足などの時間軸のチャートの方が簡単ということです。
ここで、5分足と4時間足の同じタイミング(同じ時刻)での
チャートを見比べてみましょう。
この2つのチャートは2019年8月9日午前10時時点での
5分足と4時間足のチャートの比較です。
ローソク足が常に移動平均線の下側を維持していて、
4時間足のチャートは安定した下降トレンドが
継続している様子が見られますね。
一方で、5分足はトレンドがあるようには見えないですね。
レンジ相場の状況が続いているように見えて、
ローソク足が何度も移動平均線と交差していますし、
移動平均線のゴールデンクロスとデッドクロスを
何度も繰り返している様子が見られます。
これらはレンジ相場のように、トレンドがない時の
典型的なチャートの状況といえます。
5分足や15分足などの短い時間軸はなぜ、トレンドの数が極端に少ないのか?
5分足や15分足などの短い時間軸のチャートは
スキャルピングやデイトレードといった、
1日(24時間)以内に必ず取引を終了させるトレードを
行っている人が実際にトレードで使用するチャートです。
1日で取引を終了させるということは、
「1日より短いトレンドが作られることがほとんどない」
ということと同じです。
なので、5分足や15分足などの短い時間軸のチャートは
4時間足や日足のように長い時間軸のチャートと比べて
このような特徴があります。
- トレンドが続く時間が短い
- 1つのトレンドの値幅が小さい
- トレンドが発生しにくい時間帯ある
- トレンド相場よりレンジ相場の方が多い
- トレード回数が多くなりやすい
※4時間足や日足のように長い時間軸のチャートの特徴はこれらの逆
1回のトレードで大きな利益を得るためには、
大きな値幅のあるトレンドで利益をとることが
とても重要となります。
値幅の小さいトレンドで大きな利益をとるためには、
取引量(ロット数)を大きくする必要があるので、
元手の資金が大きい人でないと、難しいという
資金量の壁があります。
その点に関して、4時間足や日足のような
長い時間軸の場合は1つのトレンドで
400 pips以上の大きなトレンドが
あることもよくあるので、
少ない資金でもある程度大きな利益を
得ることができるというメリットもあります。