週足の金の価格が5年以上のレンジ相場から上昇トレンドに変化
金の価格が上昇しやすい関係があると言われています。
そのため、株価が上昇すると、金の価格が減少し、
株価が減少すると、金の価格が上昇しやすい傾向があります。
そして、この関係はFXのトレードをしている方にも密接に関わる内容です。
株価が暴落すると、資産を守るために、
安全な通貨と呼ばれる、ドル・円・スイスフランなどの
通貨が買われやすくなります。
それによって、FXの相場で新しいトレンドが作られることもしばしばあります。
そのため、「金」や「株価」の価格の変化に注目することは、
FXトレーダーにとって非常に重要なことなんです!!
金と株とFXのチャートを総合的に分析してチャートを見るメリット
複数のチャートを見て総合的に分析することの重要性は、
取引する時間軸が長くなるほど高くなります。
- スキャルピング → 重要度:非常に低い
- デイトレード → 重要度:低い
- スイングトレード → 重要度:普通
- 中長期トレード → 重要度:高い
- ポジショントレード → 重要度:非常に高い
僕は普段、時間軸は4時間足を使用している、
スイングトレードをしているので、
意識して複数のチャートを見るように心掛けています。
スキャルピングやデイトレードの場合は、
他の関連のあるチャートの影響を受けるより前に、
ポジションを手じまってしまうため、
複数のチャートを見るメリットが低いです。
また、複数のチャートを見る時間がないという問題もあります。
そのため、複数のチャートを見るのは、
4時間足や日足もしくは、それより長い時間軸で取引する時がほとんどです。
それでは、金のチャートとドル円のチャートを分析してみましょう。
このチャートは、金の週足チャートです。
三角持ち合いとは、レンジ相場の一種です。
レンジの上限が右肩下がり・レンジの下限が右肩上がりの形になっている
レンジ相場を三角持ち合い(三角形の形をしたレンジ相場)と呼びます。
今回のチャートも三角持ち合いとなっていて、
急激な上昇(連続した大きな陽線)で
レンジ相場から上昇トレンドに切り替わった可能性を示唆しています。
次に週足のドル円を見てみましょう。
ドル円も週足で見ると、大きなレンジ相場(三角持ち合い)
の状態になっていることが分かりますね。
金はレンジ相場から上昇に転じている変化が見られますが、
ドル円はレンジ相場から下降トレンドに変化する動きが見られます。
ドル円が下降トレンドに変化するということは、
円高に変化するということです。
これは、円が買われるということを意味しています。
金の価格の上昇とドル円の下降トレンドが意味すること
ここで、株価の暴落やリスクが上昇したときに起きる一般的な変化をまとめます。
- 金の価格が上昇する。
- ドル・円・スイスフランなどの安全通貨と呼ばれる通貨が買われる。
- 債権の金利の利下げをする。
ここで紹介した、3つの項目は今現在(2019年6月末)時点で
すべて実際に起きています。
金の価格は上昇し、ドル円の価格が下降(円が買われる)
金利の利下げをする政策をとっている国が多い。
このような特徴の時は、株価が暴落することが多いのですが、
今現在は株価は上昇傾向にあります。
そのため、今後の変化を予測することは非常に難しいですが、
5年間のレンジ相場が終了したということは、
今後新しい大きなトレンドが発生する可能性があることを示しています。
また、今後発生するトレンドは、
金の上昇に関係した変化になる可能性があると考えることができます。
この分析の対象者・意識した方がいい方と気にしなくていい方の違い
この影響を考慮したほうがいい方は、日足や週足などの長い時間軸で
トレードをしているトレーダーの方となります。
この金の上昇は週足で見たときに起きている、長期的な変化になります。
このような長期的な変化は、5分足や15分足などの短い時間軸では
ほとんど現れることはありません。
スキャルピングやデイトレードをしている方は、
むしろ気にしない方が良いと思われます。
あなたが取引をしている時間軸が
他の通貨ペアの動きの影響を受ける時間軸なのか?
それをしっかりと見極めることもとても重要ですよ。