ストキャスティクスを順張りで使用するには、どうすればいいのか?
テクニカル指標と言われることが多いです。
しかし、実際は、順張り(トレンドフォロー)でも
十分使えるテクニカル指標なんです!!
ストキャスティクスは変化が激しいので、
順張り(トレンドフォロー)のトレードには
適していないと一般的に言われています。
しかし、ストキャスティクスの変化を
緩やかにすることで、問題なく使えます。その方法があるんです!!
ストキャスティクスを逆張りなどで使用する場合は、
「買われすぎ」や「売られすぎ」の指標として使うことが多いですが、
順張りやトレンドフォローのトレードで
ストキャスティクスを使用する場合は、
トレンドの継続性や勢いの強さを調べるために使用します。
あなたもストキャスティクスの新しい分析方法を
使いこなせるようになりましょう!!
順張りでストキャスティクスを使う場合は線の位置関係が重要
ストキャスティクスでは、
主に%Kと%Dの2つの線を使って分析することが多いですが、
スロー%D(S%D)という第3の線があります。
順張り(トレンドフォロー)のトレードでストキャスティクスを使用する場合は、
%Kや%Dでは、変化が激しすぎて、トレンドの特徴を把握しづらいので、
最も変化が緩やかな「スロー%D(S%D)」を使用することがおすすめです。
スロー%D(S%D)については、このページの後半で詳しく説明します。
順張り(トレンドフォロー)のトレードでストキャスティクスの分析をするために、
始めに、ストキャスティクスはどのような分析をする
テクニカル指標なのか?を簡単にまとめておきましょう。
- 特定の期間の中で、現在は上昇しているのか?下降しているのか?
- トレンドの勢いが強まっているのか?弱まっているのか?
- ある特定の期間で見た場合、現在はトレンドがあるのか?ないのか?
それでは、実際のチャート上でストキャスティクスを
順張り・トレンドフォローのトレードでどのように使用するのか?を見てみましょう。
チャートを見てみると、
上昇トレンドでは、ストキャスティクスの線は、常に上側に描かれていて、
下降トレンドでは、ストキャスティクスの線は、常に下側に描かれています。
つまり、
維持して継続する(横ばい状態)とき、
上昇トレンドが継続していると判断することができます。
また、ストキャスティクスの線が低い値(0%~20%付近)を
維持して継続する(横ばい状態)とき、
下降トレンドが継続していると判断することができます。
そして、それ以外の状態のときは、トレンドがない状態(レンジ相場)と
判断することになります。
なぜ、ストキャスティクスはトレンドの継続性を分析できるのか?
ストキャスティクスはどのような数式で線を描いて分析しているのか?というと
ある特定の期間(期間はパラメーターで自由に変更できる。)を1つ決めて、
その期間の中での最安値を0%そして、最高値を100%としたとき、
現在の価格の値が何%になるのか?を計算したものがストキャスティクスです。
ところで、上昇トレンドとは、安定的に価格が上昇している状態のことです。
つまり、現在の価格は期間の中で最高値付近にあることが多くなります。
なので、ストキャスティクスを計算したら、
上昇トレンドでは、高い値付近(80%~100%)になることが多くなります。
そのため、ストキャスティクスが高い値を維持すると、
上昇トレンドと判断できるんです。
また、下降トレンドとは、安定的に価格が減少している状態のことです。
つまり、現在の価格は期間の中で最安値付近にあることが多くなります。
なので、ストキャスティクスを計算したら、
下降トレンドでは、低い値付近(0%~20%)になることが多いんです。
そのため、ストキャスティクスが低い値を維持すると、
下降トレンドと判断できるんです。
ストキャスティクスの3つの線の特徴と使い分け方
ストキャスティクスには、%Kと%Dとスロー%Dの3つの線があります。
最も基本となるのは、%Kです。%Kの線を描く計算式や法則は
ストキャスティクスがトレンドの継続性を分析できる理由の中で説明しています。
%Dは%Kを3期間(ローソク足の本数3本分)の平均を計算したもので、
スロー%Dは%Dをさらに3期間の平均を計算したものです。
ストキャスティクスの%Kの線は、とても良いアイデアから作られているのでが、
変化がのスピードが激しすぎるので、変化のスピードを緩やかにするために
平均の計算をした、%Dやスロー%Dが使われています。
順張りやトレンドフォローのトレードをするために
ストキャスティクスを使用する場合は、
ダマシを少なくするためにスロー%D(S%D)を使うと良いでしょう。
%Kはダマシを見抜くための補助として使うという選択肢もありです。