逆イールドが発生!株価の暴落が起きるのか?景気の悪化との関係

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逆イールドが発生すると株価の暴落が起きるのか?

逆イールドの話をするためには、
事前に債券の金利について知る必要があります。
 
債券には、短期の債券と長期の債券があり、
通常は、長期の債券の金利の方が
短期の債券の金利よりも高く、それが普通です。
 
しかし、逆イールドとは、
長期の金利の方が短期の金利よりも低くなった状態のことです。
 
逆イールドが発生する理由は、

  • 景気の悪化
  • インフレリスクの上昇
  • 短期金利の急上昇

などいくつか可能性があります。
 
アメリカでは、2006年頃に逆イールド現象が見られました。
その2年後の2008年にいわゆる「リーマンショック」が起こり、
株価の大暴落につながりました。
 
日本では、1989年から1991年にかけてのバブル崩壊後に
逆イールドが起こりました。
 
そして、それから10年以上が経ち、
再び逆イールドが起こるといわれています。
今後、株価の大暴落が起きるのか?
チャートを見ながら分析してみましょう。

逆イールド現象による金利と債券と株価の関係

逆イールド現象が起きたチャート
上のチャートは、ニューヨークダウと
アメリカの短期金利と長期金利の月足チャートです。

ローソク足がニューヨークダウを表していて、
アメリカの短期金利(2年債の金利)がオレンジ色の折れ線グラフ、
アメリカの長期金利(10年債の金利)が青色の折れ線グラフです。

注1)短期金利は通常、3ヵ月物財務省短期証券(Tビル)を使用しますが、
  今回は、分かりやすいように、2年債の金利を短期金利とします。
注2)3ヵ月物財務省短期証券(Tビル)を使用した場合は、
  2019年3月22日に、すでに逆イールドが起きています。
 
 
まず、短期金利と長期金利の違いについて比較してみましょう。
チャートのほとんどの期間で、長期金利の方が短期金利より高いですね。
これはなぜなのか?分かりますか。

短期金利は、満期(お金の支払いがある日)までの時間が短いので、
比較的短期間でお金を回収することができます。

一方、長期金利は満期が来るのが遅いので、
お金を回収するまでに長い時間が必要になります。

ところで、債券を発行した所が潰れてしまい、
お金を回収することができなくってしまうリスクは
もちろん、長期の方がリスクが高いですよね。

金利とは、リスクが高ければ高いほど高くなるので、
一般的に短気金利より長期金利の方が高くなります。

 
また、債券の価格は、その国の信頼度を表していて、
債券の価格が高くなればなるほど、信頼度が高いと判断されます。
そして、金利と債券の価格の関係は、ほぼ100%逆相関の関係にあります。

つまり、

  • 金利が高い:債券の価格が低い
  • 金利が低い:債券の価格が高い

ということです。
債券の価格と金利の詳しい説明は、
別の記事で詳細に書くので、今回は割愛します。
 
 
逆イールド現象は、
普段、長期金利に比べてずっと低いはずの短期金利が
長期金利より高くなってしまうことです。

つまり、短期のリスクが急激に高くなってしまった時に起こり、
株価の大暴落につながる
といわれています。
 
実際に、2006年に逆イールドが起きたアメリカでは、
その2年後にサブプライムローン問題が原因で
リーマンショックが起こりました。
株価の大暴落が起こり、世界中がパニックになり、
日本でも大きな問題になりました。
 
そのため、逆イールドのチャートが現れたことにより、
再び株価の大暴落が起きるのではないか?
という説が浮上しています。

逆イールド後の今後のシナリオを予測してみよう

現在のニューヨークダウのチャートを見てみると、
26000ドル付近で上げ止まっていて、
方向性が定まっていない様子が見られます。
逆イールド現象が起きたチャート
これ(ニューヨークダウのチャート)だけを見ると、
今後のシナリオを予測することは難しいです。
 
では、次に金利に着目してみましょう。

2006年に逆イールドが起きた時の金利は、
短期金利も長期金利のどちらも
4.5%~5%の状態を維持していました。
しかし、現在は、2%~2.5%程度です。
 
一般的に、金利が3%を超えてくると、
インフレのリスクが高くなったと考えられます。

 
インフレのときは、株価が上昇しやすいですが、
2006年の逆イールドの後に
急激に金利が減少している様子が見られます。
そして、その時にリーマンショックが起きました。
 
これが、株価の大暴落の起きる条件と見るならば、
株価の暴落が起きるために、
金利の減少が必要だということになります。

しかし、現在の金利は2%~2.5%程度と低いため、
金利の急激な減少は起こりにくい
でしょう。
 
金利の急激な減少というリスクは低いとは言っても、
逆イールドが起きたということや
ニューヨークダウの方向性が定まっていないことなどから
まだ安心はできそうにありません。
 
リーマンショックは
2006年の逆イールドが終わった後に起きました。

今回(2019年の逆イールド)も、
リーマンショックの時と同じだとすれば、
逆イールドが終わったとに注意する必要がありそうですね。


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