「行き過ぎもまた相場」はいつ意識してチャートを見ればいいか?

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暴落や暴騰がいつ起きるのか?を予想することはできないからこそ・・・

相場の格言:行き過ぎもまた相場
 

*単語の解説*

<行き過ぎ>
暴騰や暴落が起きて、短期間の間に
普段では考えられないほど大きく価格が変化すること。
 
<相場>
この格言では、「相場」は現在の価格を意味しています。

普段の価格と大きくかけ離れているような価格であっても、
チャート上に現在の価格として表示されているのであれば、
現在の相場はその価格であることは決して変わらない。
 

*一般的な意味と使われ方*

相場が行き過ぎる(オーバーシュート)する現象は、
17世紀オランダのチューリップ相場や2008年のアメリカのリーマンショック、
昭和時代の末期の日本のバブル経済など世界中で起きています。

これらの現象のように、急激な変化が起きた後は、
この現象に対して反対の動き(反動)をすることがあります。
相場が行き過ぎた後は、反動の動きに注意しましょう。
という意味で使われます。

相場の行き過ぎが発生した後は、どのように対応していけばいいのか?

「相場の行き過ぎ」は別名、「オーバーシュート」とも呼ばれます。
これは、ポイントとなる価格(一般的には、キリの良い価格:100円や1500円など)を
飛び越えるように急激に価格が変化すること
を言います。

バブル経済やリーマンショックのような非常に大きい、オーバーシュートは
数年~数十年に1回起きる程度ですが、小さなオーバーシュートは
毎年のように起きていると考えることができます。
 
では、ここで窓を大きく開けて、
相場の行き過ぎ(オーバーシュート)が
発生した時のチャートを見てみましょう。
相場の行き過ぎ・オーバーシュートが起きた時のチャートの例
このチャートでは、下降トレンドが発生している段階で、
窓を開けてさらに大きく下がり、下降の勢いが強まったという内容の
オーバーシュート相場(行き過ぎ相場)です。
 
「行き過ぎもまた相場」という相場の格言の一般的な意味で考えると、
窓を開けて下がってきた後は、その動きの反発によって、
大きく上がると考えることができます。

しかし、結果としては、一時的に上昇してきたとはいえ、
すぐに再び下がりだして、安値を更新しました。
そして、さらに大きな下降トレンドへと発達していく動きをしています。
 
このことから読み取ることができる事実として、
行き過ぎもまた相場という格言の通り反発が起きたとしても、
反発の動きがダマシになってしまい、
オーバーシュート相場(行き過ぎ相場)が
さらに長期的に続くことがある
、ということです。

オーバーシュート相場(行き過ぎ相場)の後は、
トレンドが転換するのか?継続するのか?

今回、例として紹介したチャートは、
反発が発生せず、トレンドが継続した内容になりました。

しかし、昭和時代末期のバブル経済での急激な上昇の後、
平成時代に入ってすぐに急激に価格が下がり、バブルの崩壊が起きました。
そして、このバブル経済の反発はダマシにならず、大きく減少した動きになりました。
 
そのため、オーバーシュート相場(行き過ぎ相場)の後の反発の動きが
本物の動きになるのか?ダマシになるのか?を事前に知ることはできません。

 
それでは、このような行き過ぎ相場が発生した後は、
どのように対処していけばいいのでしょうか?

行き過ぎ相場が発生したと思った時の対処法はいくつかありますが、
代表的なものは次の通りです。

  • 保有している時:ある程度の反発が起きたら、手じまいする。
  • 保有していない時:明確な高値更新や安値更新でエントリーする。
  • トレンドが消えた時:次のトレンドが発生するまで、何もしない。

 
まず、「保有している時はある程度の反発が起きたら、手じまいする。」
と考えるのは、反発がダマシでなかった場合に利益がなくなってしまうからです。
行き過ぎ相場・オーバーシュートの相場の反発がダマシでない場合の例
2019年1月3日に大きな円高相場が発生しました。(上のチャート)

その相場の後、ある程度の反発があり、元の価格まで戻ってきたのですが、
もし、元の価格に戻るまでの間に手じまいをすることができれば、
ある程度の利益を確保できた可能性がある
からです。
 
「保有していない時は、明確な高値更新や安値更新でエントリーする。」
と考える理由は、次の明確な高値更新や安値更新は
新しいトレンドが発生したサインの可能性があるからです。

もちろん、これがダマシの可能性もありますが、
ダマシだったら、損切りをする気持ちで勇気を持つことが
このような行き過ぎ相場で利益をとる上でとても重要になります。

 
最後に、「トレンドが消えた時:次のトレンドが発生するまで、何もしない。」
と考えるのは、レンジ相場では利益をとることが非常に困難だからです。

上のチャートでも、2019年1月3日の急激な下降トレンドの後、
反発を経て、値動きがとても小さくなっていますね。
これは、レンジ相場に入った証拠です。
このような相場状況のときは、次のチャンス(利益を出しやすい相場)が来るまで、
じっと待つことが非常に重要です。


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