トレンド系のRSIのインジケーターをTradingViewで表示して分析しよう
「買われ過ぎ」や「売られ過ぎ」を判断する指標として
主に逆張りの手法で使用されますが、
今回は移動平均線などと同じ、トレンド系インジケーターのRSIになります。
そのインジケーターの名前は、「ラゲールフィルター」です。
ラゲールフィルターは、トレンドの継続性や安定性などを
判断することができるため、順張り(トレンドフォロー)で有効な指標です。
ラゲールフィルターの特徴は、とても早く、精度の高いサインを出せることや
ラゲールRSIというオシレーター系インジケーターと一緒に使って分析することで
押し目や戻しなどの一時的な調整の細かい変化にも対応できるようになります。
また、明確なトレンド発生のサインが出る前に、
トレンド転換の予兆のサインが現れるというメリットもあります。
実際にラゲールフィルターを使って分析をしている
チャートを見ながら詳しく説明します。
ラゲールフィルターを使って早めに明確なトレンド発生やトレンド終了のサインを見つけよう
では、ラゲールフィルターを表示した、
TradingViewのチャートを見てみましょう。
このチャートの上側にある、緑色と赤色の線がラゲールフィルターです。
下側のオシレーター系インジケーターがラゲールRSIになります。
ラゲールフィルターの分析方法の基本は、
線の色が緑色の時は、上昇トレンド
線の色が赤色の時は、下降トレンド
と判断することです。
また、線の色が変化するタイミングが、
トレンド発生やトレンド終了のタイミングになります。
ここで、ラゲールフィルターの分析方法をまとめます。
- <上昇相場の場合>
- 線の色が緑色
- 線の傾きが右肩上がり
- ローソク足が線の上側を維持する。
- 線の色が赤色
- 線の傾きが右肩下がり
- ローソク足が線の下側を維持する。
- 短期間で何度も線の色が変化する
- ローソク足と線が短期間で何度も交差する
- 線の傾きが平均的に横ばいの状態が続く
<下降相場の場合>
<レンジ相場の場合>
次に、ラゲールフィルターと
ラゲールRSIの特徴の違いを見てみましょう。
ラゲールフィルターは、早めにサインが出る代わりに、
小さな細かい変化には反応しないという特徴があります。
そこで、ラゲールRSIを見てみると、
基本的に、上昇トレンドでは高い値を維持して横ばい状態になり、
下降トレンドでは低い値を維持して横ばい状態になることがわかります。
しかし、高い値を維持しているときも、低い値を維持しているときにも、
細かいギザギザのような形の変化をしている場所があります。
そのようなところは、一時的にトレンドと反対方向に変化した場所なんです。
なので、ラゲールフィルターとラゲールRSIを一緒に使うことで、
安定したトレンドの中の一時的な反発の動きにも早く対処することが可能です。
ラゲールフィルターを使って分析するときの、
もう1つのメリットである、トレンド発生の予兆のサインは、
ローソク足とラゲールフィルターの交差で現れます。
ラゲールフィルターは、トレンドが継続しているときは、
基本的にローソク足と交差は起きず、色の変化も起きません。
なので、トレンドが継続している状態の時に、
ラゲールフィルターとローソク足が交差したら、
もしかしたら、もう少しでトレンドが終了するかもしれないと
推測することができます。
明確なトレンド転換のサインは、ラゲールフィルターの色の変化で判断するので、
色が変化する前にローソク足と交差したときは、
トレンド転換の予兆のサインといえるでしょう。
ラゲールフィルターと移動平均線の比較
このチャートで色で塗りつぶされているところが、移動平均線で
GCと書かれているところが移動平均線のゴールデンクロスで
GCと書かれているところがデッドクロスが現れているところになります。
すべての場所ではないですが、
多くの場所で移動平均線のゴールデンクロスやデッドクロスのサインよりも先に、
ラゲールフィルターの色の変化が起きています。
これは、ラゲールフィルターの方が移動平均線よりも
早めにサインが出やすいことを意味しています。