VIXチャートは株価が暴落する可能性を推測するためのチャートです
株価の暴落のリスクが高まると、
値動きの大きさ(ボラティリティ)が大きくなります。
VIXチャートは値動きの大きさ(ボラティリティ)を分析して、
暴落の危険性を読み解くことができるのです。
FXの暴落の危険性についても、
株価が暴落すると、円やドル・スイスフランなどの
特定の通貨が買われることがよくあります。
このようなことからFXの暴落の予測にも使うことができるんです!
一般的にVIXチャートというと、
S&P500というアメリカの株価指数を基にしています。
なので、VIXチャートの株価の暴落のリスクは
アメリカの株価の暴落の危険性に対応しています。
日本の株価はアメリカの株価と関係性が高いので、
アメリカの株価が暴落すると、同じように
日本の株価の暴落の推測に活用することができます。
しかし、日本の株価の暴落の危険性を
直接的に調べることのできるチャートもあります。
それが日経VIという指標です。
実際にどのようにVIXチャートや日経VIを見ればいいのか?
実際のチャートを見ながら見ていきましょう。
暴落が起きるとVIXチャートがどのような変化をするのかを理解する
まず、実際のVIXチャートを見てみましょう。
TradingViewでVIXチャートを表示するためには、
TradingViewのチャートの画面の検索欄に「VIX」と入力すればOKです。
無料で表示できますよ。
横に黒色の線が1つ引かれています。
この線がVIXチャートの20という数字のラインです。
VIXチャートは値動き(ボラティリティ)の大きさから
株価の暴落の危険性を予測するためのチャートです。
そのため、この20という数字は、
値動きの大きさ(ボラティリティ)が20であることを示しています。
一般的に、VIXチャートの値が20を超えてくると、
値動きの大きさが大きくなってきたと考えます。
また、株価が暴騰(大きく上昇)するときは、
値動きの大きさの変化の度合いが小さいことが多く、
VIXチャートの値が大きく上昇することは少ないです。
そのため、VIXチャートの値が大きく上昇するのは、
株価が大きく減少した時や株価の暴落が起きやすい時なんです!
実際にVIXチャートを見てみると、
ほとんどの時間帯で20以下の低い値を横ばいで推移しているが、
あるタイミングで突然、急激に線が上側に上昇している箇所があります。
まるでチャート上に山ができたかのような形をしています。
そのタイミングが株価の暴落が起きた時や
株価の暴落の危険性が高まっている時を表しているんです。
VIXチャートの基本的な見方と分析方法
ここでVIXチャートを見るときのポイントや
VIXチャートに変化が見られた時の対応の方法をまとめます。
- 通常、値は20以下を維持する。20以下の時は暴落の危険性は低い。
- 値が20を超えると、暴落が起きる可能性が高まる。
もしくは、すでに暴落している。 - 値が高ければ高いほど、急激な暴落(逆Cカーブ)での暴落になりやすい。
- 値が高い時は、逆Cカーブの時の対処法を意識してトレードする。
- FXでは、円・米ドル・スイスフランの
3つの通貨のいずれかが買われる可能性が高いことを意識する。
※円が買われると円高・ドルが買われるとドル高になる。 - 通貨インデックスをチェックして、どの通貨が買われているのかを確認する。
VIXチャートと日経VIのチャートの使い分け
日経VIをチャート上に表示すると
このようなチャートが表示されます。
このチャートとVIXチャートを見比べてみると、
ほとんど同じ形をしていることが分かりますね。
このチャートはTradingViewのチャート画面で
「NKVI1!」と入力すれば表示できますよ。
VIXチャートと日経VIの大きな違いは、注目している国の違いです。
VIXチャートはアメリカの株価の暴落のリスクを推測するものであり、
日経VIのチャートは日本の株価の暴落のリスクを推測するものです。
しかし、VIXチャートと日経VIのチャートはほぼ同じ形で
ほとんど同じような変化をすることが多いので、
通常はVIXチャートだけを見ていれば大丈夫です。
VIXチャートや日経VIのチャートは
実際のトレードに使用するチャートではないけれども、
暴落相場が発生したときに、
- どのくらい大きな暴落になるのか?
- どのくらいの期間暴落が続くのか?
などを推測するために非常に役立つチャートになります。
あなたも暴落相場が発生したときは、
一度VIXチャートを見てみてはどうでしょうか。